研究概要
◎ 概要
本研究室では,アンテナの電気特性,およびアンテナからの放射電磁界の研究を中心に行っている.アンテナは無線通信に不可欠な構成要素であり,アンテナ特性が無線システム全体の性能を大きく左右する.アンテナ自体は,ヘルツの実験以来用いられてきた技術である.しかし,その電気的特性の改善のため,新技術の導入や他の分野の技術との融合など,現在も多くの研究が活発に行われている分野である.
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◎ 研究テーマ
- (1) 主反射鏡に適合した1次放射器に関する研究
- 大形展開アンテナの開口面形状は,非円形のものが多い.このような鏡面を円形ビームで照射すると,スピルオーバや鏡面非照射による損失が生じる.これらの損失を1次放射器の変形によってを補償する方法を提案し,その効果について検討する.
参考文献:
- 花山 英治, 高野 忠 : "六角形開口面アンテナ用アレーフィードの基礎検討", 1992年電子情報通信学会秋季大会, B-61.
- 花山 英治, 浅理 邦春, 高野 忠 : "六角形ビームを有するホーンアンテナの放射特性の検討", 1995年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会, B-69.
- 浅理 邦春, 花山 英治,高野 忠 : "管壁に楔を立てたビーム成形ホーンアンテナの検討", 1996年電子情報通信学会総合大会, B-92.
- (2) 超大形アンテナの構成法とその電気的特性に関する研究
- 太陽発電衛星等で直径100m〜1kmオーダの衛星搭載用アンテナが必要とされている.このような超大形アンテナでは,従来のアンテナで使用されていた構造概念を見直す必要がある.そこで,電気的な特性を最適化するためのアンテナの構成法について検討する.
参考文献:
- 高野 忠, 村尾 洋二, 花山 英治 : "超大形宇宙用アンテナの構成法", 1995年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会, B-105.
- (3) カセグレンアンテナの副反射鏡移動による放射界への影響
- カセグレンアンテナの,副反射鏡の位置を規定の位置から変位(デフォーカス)させた場合の近傍界放射特性について検討する.この検討をもとに,主反射鏡を多くの平面で近似構成した多面近似アンテナのデフォーカス特性を明らかにする.
参考文献:
- 染谷 卓, 花山 英治, 高野 忠 : "近傍界測定を用いた多面近似アンテナの遠方界評価", 電子情報通信学会技術研究報告 アンテナ・伝播研究会, AP94-81, pp.31-38 (1994年11月).
- 花山 英治,染谷 卓, 高野 忠 : "多面近似アンテナの特性評価への近傍界測定の適用", 電子情報通信学会論文誌 B-II, J79-B-II, 2, pp.117-126 (1996年2月).
- (4) 開口面アンテナからの放射電磁界解析
- 開口面アンテナからの放射電磁界,特に近傍界を求めるためには,複雑な被積分関数を多重積分する必要がある.このため数値計算を行う場合,多大な計算時間がかかる.そこで解析式の簡略化を図り,計算量の低減を図る.また,近傍界における開口面分布法と電流分布法の関係について考察する.
参考文献:
- 花山 英治, 高野 忠 : "アンテナ近傍界の計算量低減に関する検討", 1993年電子情報通信学会秋季大会, SB-1-7.
- 花山 英治, 高野 忠 : "開口面分布法と電流分布法を用いた多面近似アンテナの放射特性の解析", 電子情報通信学会論文誌 B-U, J77-B-U, 1, pp.35-43 (1994年1月).
- 高野 忠, 花山 英治 : "物理光学近似と開口面法の比較(II) 反射鏡アンテナへの応用", 1994年電子情報通信学会春季大会, TC-1-6.
- 花山 英治, 高野 忠 : "面素をアレーとして扱った多面近似アンテナの放射特性の解析", 1994年電子情報通信学会秋季大会−ソサイエティ先行大会−, B-129.
- 花山 英治, 松倉 幸司, 高野 忠 : "正三角形分割による開口面放射特性の解析", 1995年電子情報通信学会総合大会, B-134.
Hanayama Lab., Department of Electronic System Engineering,
The Polytechnic University
Last revised: May 1, 2004