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教員紹介

垣本 映Kakimoto Akira

教授

【教授】新成長分野系/福祉工学ユニット

学位 工学博士 東京大学,1990
工学修士 東京大学,1986
学歴 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了,1990
東京大学大学院工学系研究科修士課程修了,1986
東京大学工学部精密機械工学科卒業,1984
メールアドレス kakimoto[$]uitec.ac.jp
専門分野 福祉工学、機械制御工学
ユニット研究と教員研究の関連性
本ユニットで推進する福祉工学分野の研究のうち、特に移動支援機器やメカトロニクスを応用した介助機器の研究、開発を担当しています。2021年度からは外部から依頼された食事支援システムの開発に取り組んでいます。2023年度は卒業研究のテーマとして1名取組んでもらい、市販ロボットを利用したシステムの基礎構成ができました。教員研究をユニット研究の一部とし、総合課程生卒業研究のテーマにブレークダウンしています。
私の教育方針
職業大生として身につけて欲しいのは自ら疑問を持って、その答えを求め、解決する姿勢だと思います。実習時間が授業時間の6割と多いのでややもすると「なぜ」、「どうして」、という部分が抜け、やり方だけを模倣することになりがちです。ものづくり分野で、職業訓練指導員をめざすにしろ、技術者をめざすにしろ、自ら考え行動できる人となるよう、指導しています。能動的に獲得したものは自分の財産になると思います。
主な研究実績等
1)主要論文
  1. 学術論文等
    1)  フライス盤作業における熟練技能者の動作特徴の抽出,工学教育,
    (池田知純、二宮敬一、新家寿健、不破輝彦、垣本映、岡部眞幸,68,No.1),2020
    2)  農業用パワーアシストスーツの機構評価,農業食料工学会誌,
    (新家寿健、西澤宇一、池田知純、垣本映、遠山茂樹,79,No.6),2017
    3)  超磁歪素子を用いた車いす駆動能力計測システムの開発, ライフサポート学会誌,
    (垣本映、新家寿健、斉藤哲也、池田知純、鈴木重信、関口行雄,28,No.2), 2016
    4)  ジャイロスコープを用いた力覚生成装置による振動覚情報の提示方法,職業能力開発研究誌,
    (池田知純、垣本映、新家寿健、鈴木重信、中村友基,.31,No.1),2015
    5)  Development of a cart for independent mobility assistance for non-ambulatory children,IEEE EMBS,
    (Akira Kakimoto, Shigenobu Suuki, Yukio Sekiguchi), 2009
  2. 本校論文
    1)  電子式ハンドル形電動車いすの開発,職業能力開発総合大学校紀要
    (藤井雄介、垣本映、鈴木重信、関口行雄、松野史幸,38A,7-13),2009
    2)  下肢障害幼児を対象とした自立移動支援装置の開発-第2報-1号機の試乗評価と2号機の製作
    (垣本映、由良裕美、鈴木重信、関口行雄、向後礼子、松野史幸,37A,9-17),2008
    3)  下肢障害幼児を対象とした自立移動支援装置の開発
    (垣本映、由良裕美、小田木茜、鈴木重信、関口行雄、松野史幸,36A,187-195),2007
    4)  携帯型点字読み取り支援器の試作(垣本映、山本誠子、鈴木重信、関口行雄,35A,137-144),2006
    5)  顔認識技術を用いた動作生成が可能な自助用マニピュレータシステムの開発
    (花房昭彦、佐々木丞太、鷲田浩子、不破輝彦、垣本映、池田知純、塩田泰仁,35A,145-154),2006
  3. 学会発表・講演等
    1)  農業用パワーアシストスーツ着用による持ち上げ作業の動作解析,2020年度精密工学会春季大会学術講演会,
    (岩崎春樹、新家寿健、池田知純、垣本映、遠山茂樹),2020
    2)  ゴールボールの競技力向上のためのストラテジーボードの開発,2018年度精密工学会春季大会学術講演会,
    (池田知純、新家寿健、垣本映、二宮敬一、池田和久),2018
    3)  農業用パワーアシストスーツの入力インタ フェースに関する検討,ライフサポート学会フロンティア講演会
    (羽賀仁美、新家寿健、池田知純、垣本映、鈴木重信、西澤宇一、遠山茂樹),2015
    4)  技能レベルの違いから みたフライス盤作業の動作比較,2015年度精密工学会春季大会 第22回学生会員卒業研究発表講演会(蘇畑将彦、垣本映、鈴木重信、池田知純、新家寿健、二宮敬一、和田正毅、不破輝彦,42) , 2014
    5)  座椅子機能をもつ座面昇降型車いすの開発-試作機の改良-,第23回ライフサポート学会フロンティア講演会講演論文集
    (梶原彬、垣本映、鈴木重信、新家寿健、池田知純,1),2014
    6)  計測ユニット着脱型車いす駆動能力計測システムの開発,生活生命支援医療福祉工学系学会連合大会
    (池田知純、野中昌平、垣本映、鈴木重信、新家寿健、斉藤哲也、関口行雄,GS2-4-8),2013

2)著書
1)  「福祉工学」、理工図書
(分担執筆,依田光正、依田麻子、花房昭彦、舟久保昭夫、向後礼子、塩田泰仁、尾田雅文、磯村恒、河合俊宏、根武谷吾、寺師良輝、松田康広、垣本映),2011
2)  「医用アクチュエーション技術の現状」、電気学会
(分担執筆、垣本映、増澤徹他、リニアドライブ委員会),2008
3)  「健康・福祉工学ガイドブック」、工業調査会
(分担執筆、垣本映、山越憲一他),2001
4)  「ME用語事典」、コロナ社
(分担執筆、垣本映、花房昭彦他),1999
5)  「メカトロニクスがわかる英語」、工業調査会
(分担執筆、垣本映、塩田泰仁),1996
3)受賞
1)  ライフサポート学会,論文賞,超磁歪素子を用いた車いす駆動能力計測システムの開発,2017
2)  ライフサポート学会,論文賞およびバリアフリー財団賞,補助動力付き車いす,1995
4)特許(知的財産権)
5)開発教材
 「福祉工学」、理工図書
(分担執筆,依田光正、依田麻子、花房昭彦、舟久保昭夫、向後礼子、塩田泰仁、尾田雅文、磯村恒、河合俊宏、根武谷吾、寺師良輝、松田康広、垣本映),2011
6)資格
活動
1)学会活動
1)ライフサポート学会会員 1985- 企画部会委員 1990-
2)  日本生活支援工学会 2000- 編集部会委員 2000-
3)  日本リハビリテーション工学協会会員 1993-
4)  精密工学会会員 1984-
5)  IEEE EMBS会員 1992-
6)  日本生体医工学会会員 1989-
7)  日本コンピュータ外科学会会員 1991-
8)  日本機械学会会員 2009-
9)  日本ロボット学会会員 1992-
2)職業能力開発
1)  2028年国際技能五輪大会招致に向けた有識者検討会構成員 2023.12~2024.8
2)  技能五輪国際大会特別大会(京都)技術代表補佐 2022年度
3)  技能五輪国際大会技術代表 2014-2017年度
4)  技能五輪技術委員長 2013年度
5)  若年者ものづくり競技大会主査(ロボットソフト組込み職種)2008-2010年度
現在の研究・技術開発テーマ等
1)  食事支援システムの開発
2)  車いす駆動能力計測システムのスポーツ用車いすへの応用に関する研究
など
科研費採択課題
1)  疑似力覚を利用した下肢操作型ハプティクスインタフェースの開発,研究代表者 池田知純,分担者 新家寿健,垣本映,2024-2027年度
2)  高齢者の健康寿命の延伸を目指したパワーデンチャーロボットの開発,研究代表者 新家寿健,分担者 池田知純,垣本映,2018-2021年度
3)  高齢者の咀嚼をアシストするパワーデンチャーロボットの開発,研究代表者 新家寿健,分担者 池田知純,垣本映,連携研究者 西澤宇一,遠山茂樹,2016年度
4)  ゴールボールの競技力向上を目指したマルチモーダル・ストラテジーボードの開発,研究代表者 池田知純,分担者 新家寿健,垣本映,二宮敬一,新家寿健,2016-2018年度

メッセージ
1)受験生と保護者の皆さんへ
CADを活用して設計した物を実際の形にできるのが本校の特徴です。シミュレーションだけで終わらせずものづくりを実践します。手を動かして頭を使ってものづくりに取り組みたい人はぜひ本校を目指してください。卒業後、名だたるメーカーで活躍する人もいますが,テクノインストラクタ(職業訓練指導員)として,習得した技能や技術を教える、ものづくりの指導者になることを期待しています。
なお、私達のユニットでは卒業研究、修士取得のための研究などで福祉機器(福祉用具)開発をテーマにしています。電気、電子、情報、生体の分野も勉強できますし、人を対象にした機器ですからフィードバックが直接得られます。厳しい評価を頂くときも多々ありますが、感謝の言葉を頂いた時にはやりがいを感じます。

2)学生の皆さんへ
総合課程の皆さんには民間企業に就職する人も多くいますが、ほとんどがテクノインストラクタの免許(普通課程)を取得しています。免許は国家資格です。一生もので更新の必要はありません。受講生を教育訓練して就職に導き納税者にする仕事です。将来、民間企業の実務経験を生かしてテクノインストラクタとして活躍するケースもあります。選択肢として考えてみてはどうでしょう。